ストーリー設定
あるところに、お客様の描いたイラストや写真をプリントした、オリジナルなグッズを作ってくれる、街の印刷屋さんがありました。
店主は、親ばか気味の子煩悩なパパさん。
パパには娘がひとりいて、(学校が終わったあとは? 未確定)看板娘としてお店を手伝っています。
ママは数年前に病気で他界してしまいました(未確定)が、ふたりで力を合わせて、お店を切り盛りしています。
そのお店で新しく、取扱商品にハンカチをくわえることになりました。
お客様からハンカチはできないのかと尋ねられ、調べてみるといまお店にある設備でも対応できそうだと判ったので、ハンカチの製作も請け負うことにしました。
印刷屋さんの店頭には、取扱のある様々なグッズのサンプルが飾られているものです。
写真館なら、七五三などの記念写真が。
飲食店なら、食品サンプルが。
それらと同じようなものです。
パパさんの印刷屋さんでも、ハンカチの写真プリントサンプルを作ります。
子煩悩なパパさんのことですから、被写体に選んだのは当然、看板娘です。
実は、他のグッズの見本もすべてがそうではありませんが、その多くに、その時々の娘の写真が使われています。
たまに来店される、子煩悩なお客様と、商売そっちのけで娘大好きトークに花を咲かせていることもあるくらいの、ちょっと困ったパパさんなのです。
娘はそろそろお年頃。
自分の写真をあしらったハンカチが店頭に飾られ、お客さんに見られるというのも、少し恥ずかしい。
でも、いつもは仕事で忙しいパパさんが、自分を見てシャッターを切ってくれるのは、ちょっとうれしい。
少し恥ずかしくて、でもうれしい。
娘の表情には、そんな気持ちが込められていました。